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八段審査で感じた事

先日八段審査に行ってきました。

結果は不合格でした。

審査を終えて本音が出る。

『無様な立ち合いではなかったからよかった』

私にとって無様な立ち合いとは

しっかりした礼法と所作事

審査で倒れたり、剣道具のひもが外れたりすること

自分らしくない技や攻めをすることなどです。

仲間がビデオを撮ってくれて見させて頂きました。

不合格は審査員が決める事で私は不満も文句もありませんし、この立ち合いなら不合格です。

それでも私はホッとしました。

当たり前のことをしっかりできていた。

普段の稽古では教える立場にあるので、日頃はしっかりした礼法、自分から打ちこむ、大きな声を出し残心を重要と考えましょう。

と言っています。

その本人がそのような事を審査でしなかったら指導者として失格だと思っています。

審査には魔物がいると言われるほど、身に着いていない事が出たりもするのです。

私は剣道を大切に思っていますが、七段になれた時
『これで目標の段位になれて周りの皆様や神様に感謝』
と本心で思いました。

今から20年前ですね。

私にとって八段は考えも及ばないし、なれるとも思っていませんが、受験資格が10年前にあり、師匠や仲間が受けて合格して下さいと託され受けさせて頂きました。

今までに七回受験していて、一次合格一回、A判定三回

私は本来人前で何かをする事は嫌いなのですが、年齢を重ねると司会や挨拶も多くなりその都度その緊張から逃げ出したくなります。


特に審査や試験はもういいと思っています。

興奮、緊張するより、今は穏やかに生活し、真剣に楽しく仕事や稽古、仲間とのふれあいが私の願いです。

剣道を思い返すと、やはり他の競技とは明らかに違うのは試合と稽古と審査が違うこと。

私の考えで適切ではないと思いますが、

『試合』

相手より激しく多く打ち、絶対に打たれない努力をする。
相手の気を外し裏を打ち、どんな体制でも一本になる事を常に意識する。
稽古は掛かり稽古と試合稽古を主に行う。

『稽古』

上席、同格、格下と内容も違いますが、根本的には相手と心を合わせる。
打たれる事を恐れず、攻め合いをしっかりし、それに合った入り、自分から先をかけて打ちこむ。
応じ返し、出鼻技より自分から潔く打つ。
稽古は切り返し、基本技を主に行う。

『審査』

各段位によって多少は事なりますが、統一的な事は、しっかりした礼法、残心、大きな気合い、打つと決めたら打ちぬく。
稽古は礼法、1分程度の立ち合い、自分の稽古ビデオをとり確認する。

『八段の審査』

今までの審査の心得にプラス

相手が苦しくなるような攻めをする。
攻めて勝っても自分から打たない。

先をかけて面を打つなという事ではなく、相手が苦しくなって居着いた所はしっかり打つ。

自分がしっかり仕事をして、相手を使う。

(これは合格した人たちからのコメントです)



難しいですね。


私は返し胴が苦手、小手も試合的なのは得意ですが、相手の起こりを抑える小手は難しい。

先先の後

この意味を理解し、行える人が八段ですね。

私は自分らしく、面を打ってこれからも剣道して行きます。

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