雨の日に

五月に入り雨が降ってきて仕事が一息つく。

今年から主になって働くと仕事の量が気になり今までの気分とは少し違ってることに気がつく。

仕事はたくさんあることは以前と変わらず嬉しいことなのだが、仕事の進め方や段取り、流れなどが今までとまるで違う。

母親が主に指示を出していた時は早く仕上げるものだけ仕上げて、ゆっくりな物は後回しにし、貯めて仕上げる。

私は貯めずに『攻めの仕事』にした。
出来ることは貯めないで少しでも多く仕上げて、仕上がった物は二階の収納スペースに保管してそのリストを書いて見やすいところに張っておく。

そうすることによって何が仕上がっているかがわかったり、どこに誰の物が置いてあるかがわかるので引き取りに来た時に早く出せる。

そしてその部署の担当を決めてその人が動きやすい心と責任があればやる気の心を持ってもらう。
忙しい時ほどくだらない指示はやる気もなくせば仕事も遅くさせてしまう。

その事が疲れにもなり、まして無駄な時間があるので手が空いてしまうけど仕事ははかどらない。
やる気があると仕事も優しくなれる。

クリーニングは受付からタッグ付け、ポケット掃除、種類分け、シミ・素材・状態のチェック、水・ドライ洗いの仕分け、ハンガーがけ、仕上げ場に移り、アイロン等の仕上げ、タタミ・ハンガーがけで包装、名前付け、収納場所に収める。

ざっと流れを書いてもとても細かい流れになっている。
だからこそ次の人たちにどんな気持ちで今自分の仕事をし、次の工程に進めるかで大きく違ってくる。

例えば自分の仕事さえ早く終われば良いと思うと雑になってきたり、次の人がやり辛くなり結果的に遅くなる。
そうすると前の工程の人に愚痴や不満が出ると信頼関係がなくなっていらいらしてくる。

自分がされて嬉しいことを相手にしてあげればありがたいと思う心が出来る。
それが次の人にもそうしてあげようという気持ちになれば、自然と物事が明るくなり早く正しく進む。

そして休んでリフレッシュをすることも大切だと感じた。
私も休んでいなかったので休みたかった。

今年は初めて五月に休みを実験的に入れてみた。
もちろん仕事がたくさんなら私は仕上げの仕事をしようとは思っていたけど、皆がしっかりやれば休めると言う目的意識があり終わった。

何事も少しの心の持ちようが大きく流れを変えていくと感じた。